スモールビジネスとして、コンサルタントは店舗などを構える必要もなく、事業を始める上でのコストもほぼ掛からないためオススメのビジネスモデルの1つです。
しかし、安易にコストがあまりかからないから。という理由でコンサルタントを始めるのはお勧めしません。
コンサルタントとしての本質を理解し、それが本当にあなたがやりたいと心の底から感じなければお客様に結果を出させることは難しいからです。
今回は、コンサルタントで起業するために大切なことを0から解説を行っていきます。
Contents
コンサルタントとは?
まずはコンサルタントとはどんなビジネスなのかを改めて理解しておきましょう。
コンサルタントには様々な種類があります。
例えば、キャリアアップコンサルタント、経営コンサルタント、恋愛コンサルタントなど様々です。
なぜこのように様々な種類があるかというと、コンサルティングというビジネスモデルは色々な業種で応用がきくからです。
それはコンサルティングの業務内容を知るとイメージしやすくなるでしょう。
コンサルティング業務の基本的な内容
コンサルティングは、お客様の課題を明確にして、その改善策を提案するor解決をサポートを行っていきます。
つまり様々なビジネスモデルに対しても、知識・経験があればできるビジネスモデルというわけです。
コンサルタントになるために必要なもの
コンサルタントとして活動するために必要なものは知識・経験以上に、お客様が結果を出すための全体のプロセスを考える力になります。
知識・経験があればコンサルタントになれる。という話も耳にしたことがあるかもしれませんが、コンサルタントの仕事のゴールはあなた自身が売上をあげることではありません。
お客様の課題を解決することがゴールとなるわけです。
そのため、知識・経験があったとしてもそれをお客様が腑に落として行動し、解決してくれなければいけないわけです。
コンサルタントの力を身につけるためにやるべきこと
コンサルタントになるために必要な全体のプロセスを考える力を養うために、私が最もお勧めするやり方は、
その道で結果を出している人の話を数多く聞くこと。
です。
ストーリーをストックする
例えばあなたが、恋愛コンサルタントとして活躍したいとしましょう。
しかしまだコンサルタントの経験がない時は、あなた自身の恋愛経験をもとにアドバイスをするしかないわけです。
しかし、人の恋愛の悩みは多種多様です。
そこに対して、あなたの経験が役にたてばいいですが、実際はそうではないときの方が多いでしょう。
そこで目の前のお客様と近い事例のストーリーです。
あなた以外の恋愛のストーリーを数多く持っていれば、それをもとに目の前のお客様用にカスタマイズして解決策を導いてあげることができるわけです。
つまり、コンサルタントの準備としてまずは様々な人の恋愛のストーリーをヒアリングしにいくことが大切です。
そこで聞くべきことは、元々はどんな状態からどうなったか?という変化の流れです。
それらを数多く集めることで、応用ができるようになっていくでしょう。
コンサルタントとして大切な意識
コンサルタントとして活動する上で絶対に忘れてはいけない意識があります。
それは目の前のお客様を素晴らしい未来に絶対導いてやる!という意識です。
コンサルタントであるあなたが、そういった想いを持って接することで、お客様もそのエネルギーに影響を受けてどんどん行動してくれるようになります。
お客様が動かないから結果が出ないのではなく、あなたがお客様に対して情熱を持っていないことが原因の1つだったりもするわけです。
意識を変えていくこともコンサルティングでは重要な要素です。
コンサルティングサービスの作り方
実際にどういった流れでコンサルティングサービスを作っていけばいいのか、その流れをこれから解説していきます。
1、コンサルティングのテーマを考える
まずはじめに、あなたがどんなジャンルのコンサルタントとして活動をしていくのか、そのテーマを考えていきます。
その際に大切なのは、まずあなた自身の棚卸しです。
棚卸しの書き方は下記の順です。
1:どんな経験をしてきたのかをコンサルに使えるかどうかをまずは考えずに書いていきましょう。
2:その経験で助けられる人は誰かをそれぞれ書いた項目ごとに考えます。
3:それらを組み合わせて、あなたはどんな価値を人に提供できるか定義してみます。
ここまでいくと、ざっくりですがあなたのコンサルティングのテーマが見えてくるはずです。
ここで大事なのは、競合他社にビビって、出し惜しみしないようにすることです。
他にもすごい人なんてたくさんいるのに、自分なんか・・・と考えてしまうといいサービスは出来上がりません。
2、競合他社をリサーチする
次に、あなたがやろうとしているテーマですでにコンサルをしている競合他社をリサーチしていきます。
その際に調べる内容は大きく分けて5つです。
1:コンセプト
2:サービス内容(料金含む)
3:ターゲット
4:集客経路
5:コレがあったらもっといいのになと感じるもの
詳しく下記で解説していきます。
1:コンセプト
コンセプトとは、そのサービスの強みであり、お客様がそのサービスを選ぶ理由となるものです。例えば、スターバックスのコンセプトは、サードプレイス(第三の場所)となっています。
これは家と会社以外の3つ目の場所ということで設定されています。
このコンセプトがイマイチだと、他の競合に埋もれてしまい、またお客様もわざわざ選ぶ必要性もなくなるわけです。
コンセプトは企業・個人ごとにも異なるはずですのでリサーチの際にどんなコンセプトでコンサルティングをしているかチェックしていきましょう。
2:サービス内容(料金含む)
コンサルをします。と一言で言ってもお客様はピンときません。
具体的にどんなことをしてくれるのか?それがサービス内容になってきます。
これも競合リサーチの中でしっかりと見るべき項目です。
例えばキャリアアップコンサルタントであれば、月1回の面談、転職先の紹介、エントリーシート添削などが挙げられます。
このサービス内容をリサーチすることで、あなたがどんな内容のコンサルティングをするか基準をイメージしていくためです。
3:ターゲット
ターゲットとは、誰に向けてそのコンサルティングを提供しようとしているのかをリサーチすることです。
年齢・性別・悩みの種類、色々なものがありますが、それをイメージしてみてください。
あなた自身はニーズがあると思っていても、実際はそこにニーズはないというケースは往々にしてあります。
逆にいうと、他の競合がターゲットにしている客層はニーズがあり、売上が立つ目処があるという可能性が高いわけです。
つまり、競合のターゲットを知るということは、あなたのビジネスのターゲット設定を考える際の材料ともなります。
4:集客経路
ビジネスをやっている以上、売上を必ずあげる必要があります。
そして集客はその中で欠かせない要素の1つです。
リサーチの段階で競合がどういった集客をしているかを把握しておくことで、あなたが集客する際の選択肢を増やすことができるわけです。
5:コレがあったらもっといいのになと感じるもの
競合他社のサービスや発信の内容を見て、客観的にこんなサービスもあったらもっと価値を感じるのに・・・と感じたものがあればそれもメモしておきましょう。
第3者の視点で、そういったアイディアが浮かべばあなたがサービスを考える際に盛り込むことができたりするからです。
3、ターゲットを設定する
リサーチを終えたら、次にあなたが誰に対してコンサルティングを行っていくのかを考えていきましょう。
ビジネス用語で言うところのペルソナと呼ばれるものです。
できるかぎり具体的に、本当にその人物が存在しているくらいまで落としこむことが大切です。
また、その中で特に大切なのは、どんな悩みを持っていて、どう変わりたいのか?を掘り下げることです。
ここがズレているとどんなにセールスを頑張っても売れない原因になりがちです。
掘り下げるのには対話が一番効果的
悩みの掘り下げを行う際には、知人などに協力をしてもらうことがオススメです。
よくやりがちなことなのですが、表面的な悩みと潜在的な悩みは異なったりします。
恋愛であれば、表面的にはモテたいと思っているのに、実際は自信を持ちたいというのが本音だったりもします。
なので、表面的な悩みだけではなく、潜在的な部分も把握するとコンセプトを固める際に役立ちます。
対話する際に、なぜ?と疑問を持ち掘り下げてヒアリングをしてみましょう。
4、サービスの概要を決める
ターゲットが決まったら、次にあなたのコンサルティングサービスの内容をざっくりと決めていきます。
どんな内容を提供するのかを箇条書きで構わないので、書き出していってみましょう。
またその際にリサーチしたライバルのサービス内容を参考にしながら考えていくと、全体像が見えやすくなるはずです。
なお、料金や期間なども併せて考えていきます。
5、コンセプトを考える
ある程度サービスが見えてきたら、次にコンセプトを考えていきます。
このコンセプトこそが最も重要なポイントになります。
コンセプトを作る上で意識すべきこと
コンセプトを作る上で下記は必ず抑えておきましょう。
・お客様の固定概念を覆す
これは本当に重要です。
例えば、パーソナルトレーニングで有名なライザップですが、ダイエットはずっと頑張らなければいけないという常識を覆し、週に1~2回60分だけという提案をしています。
そんな感じで、あなたの見込み顧客が今抱えてる課題に対して、当たり前と思っていることを覆せるようなことができないかを考えてみてください。
それがうまくハマると他と差別化につながり、選んでもらいやすくなりますし、何よりもインパクトが強くなります。
コンセプトは変化してもいい
コンセプトの相談を受ける際に、皆さんが一度決めたらずっとそのコンセプトでいかなければいけないという意識になりがちです。
しかし、変化させていっても問題ありません。
なぜなら、ターゲットに響かないコンセプトのままでずっと続けても売上を上げることは困難だからです。
臨機応変に、変化をしつつコンセプトを固めていきましょう。
サービスを作り終えたら
ここまでの流れに沿って、サービスが固まったらあとは実践です。
会社勤務の際の実績で使えるものがあるのであれば、それをベースに集客につなげてもいいですが、多くの場合はそうではないと思います。
その場合はリアル・ネット問わずにとにかく集客できそうなものはテストする勢いで取り組んでみましょう。
コンサルタントの集客方法については下記の記事でもまとめていますので、参考にしてみてください。
まとめ
コンサルティングを事業にする際には知識・経験以上に、全体を見渡しゴールに導くプロセスを考える力がとても重要となります。
また、お客様に結果を出していただくことがゴールとなるということは忘れずに取り組んでみてください。
私も長くコンサルタントとして活動してきましたが、お客様と喜びを共有できることがコンサルタントという仕事の醍醐味だと思っています。
とてもやりがいを感じることができる事業ですので、チャレンジしてみてくださいね。